不器用な恋に、口付けを。







あたしが店の外に出るなり機械音を立てて自動的に閉まる扉。

ツンとした冷たい冬の空気を肌で感じながらあたしは家路に着こうと、何気無く向こう側の通りに目を向けて…────、




「…え?」





大きく息を呑んだ。



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