不器用な恋に、口付けを。






「…ふざけんな、」





ポツリと、聖夜に彩られた世界に吐かれた晃介の言葉。




周りなんかもう見えなかった。




綺麗な鈴の音が流れているBGMを耳にしながら、あたし達は静かに抱き合っていたの。





「日高さんのこと、好きなの?」


「…えっ?」


「簡単に触られて、ラブホにもひょいひょい行けちゃうくらいに…?」


「…こう、すけ?」



< 82 / 119 >

この作品をシェア

pagetop