不器用な恋に、口付けを。




これじゃガキみたい。




もう二十三にもなるっていうのにこんな風に泣きじゃくって、身の程を知れって話。




だけど…晃介の視線を感じながらもあたしの想いが止まることはなかった。




「…何なわけ?からかい?」


「麻衣…」


「あんなに楽しそうに腕なんか組んで店から出てきて…、別にあたしいらないじゃん」


「…え?」



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