幼なじみ

story夜音(本編)

あーあー

「何やってんだろ私。」

「よし!」

私は心に決め。官軍に謝ることにした。

私は教室に戻り、官軍の席に行った。

「官軍。話したいことあるの。終業式終わったら、一緒に帰れる?」

勇気を出して言った。

官軍は優しく微笑んで

「いいよ。一緒に帰ろう。」

と言ってくれた。

「ありがとう。じゃあね。」

「おう。」

その時。

タイミングよくチャイムが鳴った。

みんな廊下に並び始めた。

廊下は賑やかになり、ガヤガヤしだした。

そして全校生徒体育館に集まった。

「………………」

体育館は静まり返った。

「キーン……それでは……」

と終業式が始まった。

校長先生の長話がやっと終わった。

そしてみんな各教室に戻り各担任の話を聞く。

そしてやっと。

学校が終わった。

私は官軍を校門の前で待とうと思い下駄箱に行き靴を履いた。

校門まで行くと、官軍がもう待っていた。

(やっば!)

私は走り、官軍の元へ行った。

官軍は微笑んでいた。

そして一緒に歩き始めた。

「…………コツコツコツ……ジャリジャリ……」

歩く音だけが響き渡っていた。

そんな沈黙を破ったのは官軍の方だった。

「あ、のさ。話って何?」

私は話したいことがあるから官軍と帰ってるんだと気づき話し始めた。

「えっとね。その。ご、ごめん!!!」

「え……?」

「昨日のこと。と。さっきの官軍の言葉を拒否しちゃって。」

「あ~。俺も昨日の事は反省してる。」

「本当?怒ってない?」

「なんで俺が怒んないといけないんだよ。笑」

「笑わなくても……必死だったんだから。」

「わりぃわりぃ」

と官軍が真剣な顔をした。

「夜音。さっきの話の続きだけど。」

「あ~。なんて言おうとしたの?」

「あの、さ。」

(ゴクリ……)

私は生唾を飲んだ。

「俺は、夜音のこと。″ただの幼なじみ″だなんて思ったこと一度もないから。」

「え……」

「一人の女として。見てるつもりだから……///」

官軍は顔を赤くして下を向いた。

「一人の女?」

私は意味がわからなくて聞き返した。

「っ……!鈍感……。」

「!?鈍感!?私鈍感じゃないよ!」

「いや。鈍感。」

「だから違うってば!」

と、まぁこんな感じで仲直りできました。
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