運命のヒト
遠距離
「おめでとう。本当によかったね!」


ユミは自分のことのように俺の大学合格を祝ってくれた。


「‥おう。ありがとう。」


「なんだよーもっと嬉しそうな顔しなよ!いいなーわたしも大学もう一回行きたいなー。」


ユミは俺と会えなくなることをどう思ってるんだろうか‥。
俺は本当にこれでよかったんだろうか‥。


いや、関係ないか。
俺とユミは今でもただの友達なんだから。


俺はユミにいつもの焼鳥屋で合格報告をした。
そして、いつもの交差点で手を振りながら解散した。


ピンポン♬
家まで歩いてるとユミからLINEが‥。


「え‥。」


『本当はサトルに会えなくなるのすごく寂しい。サトルが大好きだよ。』


俺は気づいたらユミの家の方に向かって走っていた。好きって初めて言われたかもな‥。


「はぁはぁ‥おい!ユミ!!」


ユミの肩を掴んで顔を見ると、くしゃくしゃの泣き顔になっていた。


「うぅ‥サトル‥ごめんね、変なこと言って。」


俺はユミを強く抱きしめた。
そしてやさしくキスをした。
そう、あの日プロポーズした時のように。
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