運命のヒト
病院
大学に入学してから半年が経った。


「おーい!サトル!昼飯いくぞー!」


俺には友達ができていた。
エリのグループに入れてもらっていたのだ。


あれからエリはよく隣の席に座ってくるし、LINEも毎日のように送ってくるし、、
まぁ、そんなに嫌ではないけど。


「あれ、エリは?」

「また休みみたいだよ。最近エリ休むこと多いよねー。どうしたんだろうね。」


そういえばこの1週間くらいLINEの連絡もないし、さすがに心配だな。


『おーい、最近休んでるけど、大丈夫か?』


俺は居酒屋のバイトの休憩中、エリにLINEを送信した。


バイトが終わってLINEを見ると、エリから返信が来ていた。


『大丈夫だよ。入院してるから、来週も学校いけないや。』


入院って‥‥?


トゥルルルルルン♬


あっユミから電話だ!


「やっほー!元気??」

「元気だよ。」

「なんかあんまり元気なくない!?元気出る話してあげようか?」

「え、なに?」

「来月、久々に連休取れたからそっちに遊びに行くかも!一泊くらいしかできないけど!」

「ま、まじかよ!めっちゃ楽しみだ!」


それから1時間くらいユミと電話で話した。
こっちで有名な観光スポットや食事なんかで盛り上がった。


俺はエリのことはすっかり忘れていた‥。
< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop