闇の中に咲くランの花 Ⅰ



学校から出発してしばらくすると


奏「麻琴!倉庫に着いたよ!」


倉庫に着いたと奏教えてくれた。


奏「バイク置いてくるから待っててね」


麻琴「うん」


奏が戻って来る間、私は倉庫をぐるりと見て回った

ほー…すごく綺麗…倉庫っていうよりどっかの別荘って感じ?

あっ、でも裏に回ってくればシャッターだ。それも、裏は道路沿いなんだ。それなら何かあっても出やすいね。


奏「何ボーッとしてるの?早く入ろ?」


はっ!ボーッとしてた?ただ考えてただけだと思ってたけど…

そして倉庫に入っていく奏の後ろをついて行った


下っ端 「「「奏さん!こんにちは」」」


奏「ヤッホー!元気にしてる?」


すると、倉庫にいるみんながそれぞれ手を止めて奏に向かって挨拶?をした。

元気だなぁ。それになんだか懐かしい…

そりゃそうか、記憶なくす前は族に入ってたんだもんね…


下っ端1「奏さん!後ろにいるのは奏さんの彼女ですか!?」


奏「違うけど…後で紹介するから集めといてね?」


下っ端1「わかりました!」


奏「行こ?麻琴」


麻琴「う、うん!」


なんだかホントに不思議な感じ…。

たくさんの視線を背中に受けながら、私たちは階段を上がっていった。


ガチャ

愁「あれ?以外と早かったのですね?」


奏「うん!麻琴が飛ばしていいっていうからめっちゃ飛ばしてきた!」


楓「ガチで飛ばしてきたの!?麻琴大丈夫だった?」


麻琴「えっ?普通に大丈夫だよ?」


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