闇の中に咲くランの花 Ⅰ
麻琴「ねぇねぇ!倉庫の近くにあるコンビニ行ってきていい?」
急激にチョコレートのお菓子が食べたくなってきた私はみんなに聞いてみた
奏「じゃあ僕も付いてくよ!!」
麻琴「1人で行けるから大丈夫だよ?」
楓「あのね?麻琴は姫なんだから他の族に狙われやすいんだよ?拉致られたりしたらどうするの?」
あ、そういうものなのか…。うーん、でもわざわざ一緒に行ってもらうのも悪いし…。
麻琴「………じゃあすぐに戻ってくるから!」
綾斗「ダメだ!」
麻琴「うぅ…じゃあ朱音と咲樹(サツキ)を連れていくから!それでもダメ?」
一人で行かなきゃいいんでしょ?だったらいいでしょ!
愁「それならいいんじゃないですか?」
綾斗「はぁ~仕方ねぇな…でも20分で帰って来なかったら買ってきたもの没収だからな」
麻琴「えぇええ!?じゃあ買ってくる意味無いじゃん!」
お許しが出たと思ったのに、まさかの注文がついてしまった。
綾斗「没収されたくなかったら、20分以内に帰ってこればいいだけだ」
なんだと!?鬼!鬼!鬼!鬼!鬼ぃ!!
綾斗「鬼で悪かったな!買いに行かせないぞ?」
麻琴「す、すみません綾斗様!行ってきます!20分で行ってきます!」
バタン
あまり怒らせると本当に行かせて貰えそうにないので、私は謝り急いで部屋を出た