闇の中に咲くランの花 Ⅰ
綾斗「“なに”じゃねぇよ!なんでわざわざ間に入ってきたんだよ!」
結斗「そうだぜ?口で言えば止まったって言うのに…」
麻琴「だって2人とも頑固そうなんだもん!だから口で言っても意味ないと思って…」
綾斗・結斗「「全然頑固じゃねぇよ!」」
麻琴「さすが兄弟ダネ!仲良し!」
それに、『姫に興味を持った』って言ってて綾斗みたいだなって思ったけど、兄弟だから似ててもおかしくなかったわけだ!
綾斗「受け止めた時、痛くなかったか?」
麻琴「うん!全然大丈夫!慣れてるから!………………ん?慣れてるって?」
結斗「どうしたんだ?」
麻琴「あっ…ううん!なんでもない!」
慣れてる?ってことは記憶をなくす前は族の姫とかじゃなくて下っ端とかだったってことかな?
綾斗「そうだ、兄貴」
結斗「なんだ?」
綾斗「蝗龍と同盟組まないか?」
結斗「っ!いいのか?」
おぉ!綾斗の癖にいいこと言うじゃん!
綾斗「あぁ!いいよな?」
蝗龍「「「いいよ(いいで)(いいですよ)(あぁ)」」」