闇の中に咲くランの花 Ⅰ
綾斗「あぁ、俺が聞きたかったのは………オレ達に隠してたことは何か聞きたかっただけで…」
麻琴「あ、そうだったの!?」
なんか恥ずかしいじゃん…みんなわかってると思ってた『知ってると思うけど』なんてさっ。
奏「あのね?僕ら麻琴のケンカの仕方…何処かで見たことがあるんだよね」
麻琴「え?そうなの?」
楓「でも、どこで見たのかは分からないんだ」
麻琴「私が記憶をなくす前に蝗龍のみんなに会ってるんじゃないかな?…多分…」
でも出会ってたら顔を覚えてくれえてもいい気がするけど…。うーん…結構昔なら覚えてなくても無理はないか。
綾斗「そっか…それよりもう帰ろうぜ?潤も寝てるし…」
うん、ちょうど良かった。ちょっと足が痺れてきてたんだよね。
愁「珍しいですね…やっぱり麻琴さんはただ者じゃないですね」
麻琴「そうかな?……じゃあ部屋に戻ろ?あっ、私の部屋でいい?」
綾斗「そうだな…お邪魔してもいいか?」
麻琴「うん!いいよ!いろいろ話さなきゃだしね……」