闇の中に咲くランの花 Ⅰ
なんと彼らは暴走族!? 麻琴side
あれから何分歩き続けたか分からないが階段をのぼってのぼってのぼって行くと最上階につき、反対側の階段から降りようと思い廊下を歩いていると
麻琴「あっ!あった!」
やっと見つけたよ〜っ!もう!理事長室、門から遠いんだよ!なんで最上階なの?こういうのって、職員室と同じ階にあるものじゃないの?
しかも、金のプレートに《理事長》ってどんだけアピールしてんの?自己主張激しすぎだろ!
まぁ、とりあえず入りますか
散々心の中で文句を言った私は、ついに理事長室に入ったのだった。
ガチャ
あっ!ノックするの忘れてた
ギュッ
うわ、なんかデジャビュ感すごいんだけど。
扉を開けた瞬間何かが体に巻きついてきて、目の前が真っ暗になった。
?「久しぶりーまーこーと!」ギュー
く、苦しい。
あなた身長高いんだからそんなぎゅうぎゅうしたら苦しいこと分かりませんの!?あなたの胸板がちょうど顔面なんですよ!
麻琴「く、苦しいんですけど?」
顔をなんとか上にあげて、朝と同じように笑顔と殺気を付けて言ってあげた。
涼「す、すまない。大丈夫か?」
麻琴「大丈夫です」