闇の中に咲くランの花 Ⅰ
どこを見ても男、男、男、男、男、男、男、男
なんでなの!?
麻琴「ね、ねぇ桃ちゃん?な、なななんで男子しかいないの?」
私は隣に立つ桃ちゃんの後ろに隠れるように立ち、袖をクイクイと引っ張った。
桃真「(くっかわっ)き、聞いてないのか?ココは《男子校》だぞ?」
だんし、こう?男子校って…男子しかいない高校の事だよ…?バカなの?
麻琴「ウソ…だ…お父さんたちに騙された」
帰ったら絞め殺してやる……私が男の人苦手って知ってるくせにっ。絶対にユルサナイ!
今は男子しかいないという恐怖より、怒りの方が強く、無意識のうちに殺気が出てしまっていた
桃真・クラス「「「ビクッ(寒気が)」」」
そして、それにクラスのみんなも、桃ちゃんでさえもビビっていたことにも気づいていなかった
麻琴「桃ちゃん、私の席はどこ?」
とりあえずは目立たないようにしよう。そうすれば関わってくることも無いだろうし。
そう思って早々に席につこうと桃ちゃんに席を聞いた
桃真「あー、窓側の一番後ろだ。」
ラッキー!あそこなら男に四方八方から囲まれることはないっ!しかも寝られるベストポジション!