闇の中に咲くランの花 Ⅰ
涼side
まさか蘭の記憶が今、戻るとはな…予想外だ……。
確かに蝗龍のヤツらと一緒にいれば戻るとは思っていた。だけど3ケ月一緒にいても何ともなかった。
記憶を無くす前の環境と何ら変わりない状況でも思い出さないから、もう思い出さないものと思ってた
桃真「蘭…どうするんだ?」
涼「学校は辞めさせねぇよ…とりあえず休学ってことにしとく…。だが……」
問題はここからだ…蘭のことだ……誰にも言わず姿を眩ませようとするはず…
桃真「蘭の瞳…真っ黒に戻ってたな…」
涼「あぁ…」
蝗龍といる時はずっと笑顔だったのに…やっぱり蘭を助け出せるのは蝗龍か…