闇の中に咲くランの花 Ⅰ
麻琴side

やっぱ、全国No.1ってだけはあるね…全然手こずってない。


麻琴「……なんか不思議な奴らだなぁ…」


最初、綾斗ってやつにぶつかった時、急だったから怖くて仕方がなかったが、話してみると、どこか少し、懐かしい気がした。

…………あの人たちはあまり怖くないのかもしれない。生徒を避難させるよう指示も出てたから、ちゃんと周りみて判断できるみたいだし…



ドカッ

ドスッ

ボキッ

シュッ

ドガッ


屋上にいるのに、音がここまで聞こえてくる。どんな強さで殴ってるのよ…。

流石に話し声は聞こえないが、相手の総長がなにか口をパクパクさせているのは分かったので何か話しているのだろう。

まぁこの勝負、最後まで見る必要ないな。蝗龍の勝ちだね。


ガチャリ


そう思って、騒がしいので理事長室にでも行こうかと思っていると相手の総長が何かを出したのがわかった。

遠目からでもわかる。あれは、拳銃だ。


ズキンッ

麻琴「うっ…いたっ!」


な、なに?なんで?

急に今までに感じたことのないほどの頭痛が襲ってきた。

………今までそんなことなかったのに……急に頭がっ…。
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