闇の中に咲くランの花 Ⅰ
麻琴「生憎、私は蝗龍のお姫様なんかじゃありませんし、あなたの女になる気もありません」
死総「気の強い女は嫌いじゃねぇー」
よく見てみると、コイツの目は血走っているように見えた。
……こいつ、薬やってる?
死総「俺の女になれって」
そういいながら目の前まで来ると私の腕を掴んでそう言った。
ゾクッ
麻琴「汚い手で触るな!!」
ドカッ
気持ち悪くて私は腕を掴んできた男の手を振り払い、ついでに鳩尾に蹴りを入れた
死総「カハッ…ッテメー」
頭に血が登ったのか逆上してきた男は、そう言って私に銃を向けてきた