闇の中に咲くランの花 Ⅰ
綾斗side
いきなり屋上から降りてきた麻琴が悲鳴をあげながら死龍の総長を倒した。そして意識を失うように麻琴が倒れた。
死副「い、一旦引き上げるぞ!」
死龍の総長が倒されたことにより、負けだと分かったのか死龍たちは退散していった。
奏「おーいっ!ちゃんとゴミ総長回収してくんない!」
倒れたやつのことは放ったらかしに帰ろうとしていたので、奏がそう言うと、死龍の奴らは倒れたヤツらを運びながら消えていった
?「麻琴!!!!」
そんなことを考えていると俺の後ろから走ってきた誰かが麻琴に駆け寄った。
だれだ?………ってあれは雷龍の総長、燐龍(りんりゅう)か?いつも俺らの抗争に出張ってくることねぇのに…。
燐龍「おい!麻琴!起きろ!」
?「にぃーちゃん!」
あれは雷龍の幹部の斬龍(ざんりゅう)?もしかして…麻琴と知り合いなのか?
斬龍「やっぱり……早く保健室に連れていこう!」
俺たちのことが見えていないように会話をしていた二人。燐龍の方が麻琴をお姫様抱っこし、どこかに連れていこうとした。
綾斗「あの、麻琴は」
そして隣を通り過ぎようとする前に声をかけた。
燐龍「あぁ、蝗龍か……麻琴は大丈夫だから心配すんな」