闇の中に咲くランの花 Ⅰ


ガラガラッ

そう言って陸兄は保健室を出ていった


春兎「大丈夫?」


麻琴「うん!大丈夫だよ!」


春兎「よかった。もしなんかあったら僕、生きてけないよ」


可愛いなぁ〜。心配してくれんだね、ありがとう。


麻琴「てかなんでお父さんに電話なんかするの?」


気になるんだよね…。


春兎「う〜んっとね…現時報告かな?」


報告?何でだろ?あ、私がぶっ倒れたから?それとも暴走族の人蹴り飛ばしちゃったから?

まぁなんにせよ、後で私からもお父さんに電話しないとね…。


それより飛び降りる直前に思った《また大切な人を失いたくない》って記憶の1部かな…

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