闇の中に咲くランの花 Ⅰ



智樹「じゃあな。…またすぐにでも帰って来ていいんだぞ!」


麻琴「バイバイ!」


プツッ


……すぐにでも帰ってこいだなんて…。どっちがホームシックになってるのか分からないよ?

携帯をポケットにしまってから私はみんなのいるところに戻った


ガチャ

奏「どうだった?どうだった?」


麻琴「……私が姫になってもいいの?」


奏「大歓迎だよ!なってくれるの?」


麻琴「うん!」


奏「ヤッター!!」


綾斗「で?電話の相手は誰なんだよ…教えろ…」


な、なんでそんなに殺気立ってるの…?怒らせるようなこと、私したかな?


奏「ハァー麻琴、綾斗に教えてあげて?」


麻琴「どうして?」


楓「綾斗はただ単にヤキモチ焼いてるだけだから」


ヤキモチ?誰に?お父さんに?なんで?


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