闇の中に咲くランの花 Ⅰ
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大人しく部屋に戻った私は、いつの間にかクローゼットの中に入っていた制服を見て驚いた
麻琴「この制服可愛いっ!」
だってデザインが、紺のブレザーに赤と黒のチェックになったスカートとネクタイ!
でも私が着たら制服の可愛さがだいなしだよね…せっかく可愛いのに勿体ないなぁ…。
でも、退学になる前の高校はセーラー服だったからブレザーに憧れあったんだ〜!嬉しいな!
制服と一緒に準備してあったと思われる茶色のロングウィッグに茶色のカラコンを付けて……
よし!できた!んじゃリビングに戻りますか!
ガチャ
陸兎・春兎・智樹「 「「っ////」」」
どうしたのかな?
リビングに戻り扉を開けると、何故か男どもは私を見て顔を真っ赤にしていた。
麻琴「みんなどうしたの?風邪でもひいちゃった感じ?」
さっきまで元気だったのに。しかも、風邪なら抱きつかないで欲しい。伝染っちゃうからさ。
陸兎・春兎・智樹「(……鈍感だ)」
美麗「あら、よく似合ってるじゃない」
え、お母さん目大丈夫?着た瞬間から着せられてる感あって鏡見るの嫌だったんだけど…。