闇の中に咲くランの花 Ⅰ


愁「そんなこと言わないでください。まだやることがあるので起こしてもらえると助かるんです」


そんなこと言ったら私も自分の準備したいんだけどな…。

でも、私にご飯作ってもらっておいてまだ寝てるのは少しムカつく。心が狭いのかもしれないけど。


麻琴「わかった。」


そう言って私はお邪魔させてもらった。


愁「左側が綾斗の部屋ですので」


そう言って愁はその右側の部屋に入っていってしまった。

まだパジャマだったから多分着替えるんだろうけど…。これもまた意外だ。愁より潤の方が準備するのが早いって言う…。


コンコン

シーン


ノックをしたが返事が返ってこないところを見ると…完璧に寝てるな…


ガチャ

綾斗「スゥースゥー」


爆睡してんな…。

そんなことを思いながらベッドの方に近づいた。

それよりどうやって起こすかな〜…。

とりあえず…


麻琴「ねぇ、綾斗起きて?」


揺すってみる…


ユサユサ

綾斗「ん……んん?」


おっ?起きたんじゃないかな?


ガバッ
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