闇の中に咲くランの花 Ⅰ
眉尻を下げて、正座をしてこちらを見つめる綾斗。
麻琴「いいよ!私も男嫌い治さなきゃだし……ただ、いきなりはやめてほしいかも…心の準備がいるから」
綾斗「あぁ。気をつける」
麻琴「ありがとう。じゃあ待ってるね」
そう言って私は部屋をあとにした。
ガチャ
愁「綾斗、起こせましたか?」
すると、リビングには身支度を終えた愁の姿があった
愁「…顔色が悪いですが大丈夫ですか…?」
麻琴「あ、うん。大丈夫。じゃあ待ってるから来てね?」
愁にも綾斗と同じことを伝えてから、私は二人の部屋をあとにした。
そんなに顔色悪いかな…。
ちょっと外の空気吸ってから部屋戻ろう。
そう思って廊下の窓を開けて、外の空気を吸い込んだ
麻琴「すぅ……はぁ………。ふぅっ、大丈夫かな」
心臓の動機とかも収まってきたし、多分もう大丈夫だ。
そして窓を閉めてから私は部屋に戻った