闇の中に咲くランの花 Ⅰ
麻琴「なんか、なれって言われてお父さんに相談したらイイって言われたの」
春兎『まぁお父さんに相談してあるなら大丈夫だね!』
麻琴「まぁ凄い “なれ!”って言う命令口調だったけどね……」
陸兎『……蝗龍潰す(ボソッ』
春兎『まぁまぁ、姫になったのはいいけど蝗龍になんかされたら言ってよね?』
麻琴「うん?分かった…大丈夫だよ!」
春兎『………まぁ姉ちゃんに手ぇ出したらぶっ潰すけどね(ボソッ』
麻琴「ん?なんか言った?」
さっきから陸兄も小さな声で何か言ってる気がするんだけど、電話口だから余計に聞こえないんだよね?
春兎『何でもないよ!…あれ?兄ちゃんが悩んでる…フフッ、気持ち悪いな』
やっぱり……………腹黒い……毒舌だ。
麻琴「春兎?腹黒いのは控えめにね?」
春兎『はぁーい!たまには部屋に遊びに来てね?僕達も行くから!』
麻琴「分かったよ!あと陸兄に『総長の癖にいじけんな!』って言っといて!フフッ」
春兎『えっ!?なんで族に入ってること知ってるの!?なんで兄ちゃんが総長やってること知ってるの!?』
あれ?私が知ってること知らなかったんだっけ?
麻琴「ハッキングしたからだよ。それにしてもロック緩すぎだから気をつけてね?」