【完】好きだから【完】
「…………」
どうやったら、あのブロックを越えれるんだ?
木崎先輩の身長は…俺とあんまり変わらない。
健吾君は俺よりも10センチぐらいでかい。
なのに…あのブロックをすんなりと…
「っ、…悔しいな…」
木崎先輩の1点で…1セット目を終えた…。
「…………」
俺はいっぱい打たされたけど…15点中、俺が入れたのは7点。
8点は木崎先輩が確実に入れてる。
悔しい。
あんなに練習したのに…
木崎先輩は現役じゃねぇのに…
「たけぇなぁ…」
次は…絶対に…
俺がぬく…
そう意気込んでる時に…近づいてきた木崎先輩。
アドバイスでもくれるのかと思ってた俺は…先輩の口から出た言葉に驚いた。
“恭平…お前さ、瑠璃ちゃんと付き合ってんの?”