【完】好きだから【完】
それからはボロボロだった。
ただでさえ、健吾先輩にマークされてるのに、俺は動きが鈍くなる一方で…チームの足を引っ張るだけだった。
全く集中出来なかった。
その横で涼しそうな顔をしてプレーする木崎先輩。
余裕満々?
それを見て、また焦る…
何やってんだろ、本当…だせぇ。
「もー疲れた。健吾、俺休憩。」
そう言ってコートを出た瀬野先輩を筆頭に木崎先輩と市場先輩も出ていった。
「健吾君、俺はまだやりたい!!」
「よっしゃっ!じゃぁ、陸と恭平とあとは…吉川と中居入れよっ!」
「「はいっ!!」」
…健吾先輩のしごきが始まっる…でも、俺は全く集中出来なかった…