【完】好きだから【完】



「………恭平、集中出来ねえなら出ろ。」


「………すいません。」


健吾先輩に注意され…俺はすぐにコートから出た。


「…………」


コートから出て、外の水道まで顔を洗いに行く。


「…なにしてんだろ。本当。はぁ………」


最悪…せっかく健吾先輩が教えに来てくれてるのに…


集中しねーと!!


今は瑠璃じゃなくて部活だ…そう自分に無理矢理言い聞かせて…体育館に戻った。


体育館の扉を開けようとした時…瑠璃と木崎先輩の話し声が聞こえ…その手を止めた。


“みんなには秘密な?”


“彼女さんの…こと、ですか?”


“うん…”


扉にもたれて話してる木崎先輩と瑠璃……


丸聞こえじゃん…。


“はい……そんな、言いませんよ!”


“そっか…おれも言わないから。恭平と!…お互い秘密な。”


俺…と瑠璃って…クリスマス?


木崎先輩…俺らが付き合ってるって勘違いしてんのか?


だから…さっき…


やっぱり………


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