【完】好きだから【完】


「………っ!!」


靴を履き替えて…練習中なのに瑠璃を追いかけようとしてる俺は…本当にバカだよな。


でも、それだけ瑠璃が好きだから。


好きだから…


「恭平っ!!」


っ!!
誰だよ…って、


「はい…」


木崎先輩…


「瑠璃ちゃん忘れてた行ったから…」


木崎先輩が俺に渡したのは瑠璃の携帯…


「…………」


「好きなら離すなよ…」


「木崎先輩…瑠璃のこと好きなんでしょ?なら…素直になった方がいいですよ。」


「……………」


木崎先輩の表情は…すごく苦しそうで。


やっぱり瑠璃のこと好きなんじゃんって思った。


だから…


これで終わりにしよう。


瑠璃を追いかけるのも…


好きでいるのも。


これで…最後。




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