【完】好きだから【完】
「すみません…」
「ごめん。俺が前見てなかったから…」
「いえ、私がボーとしてたんで…」
「………」
女の子は大事そうに封筒を抱えてた。
…願書かな?
もう、そろそろ入試だしな。そんな日にぶつかるとか…
「……ごめんな。縁起悪いな…でも、絶対受かるから。入試頑張れよ。」
涙目の女の子の頭を撫でる…あ、嫌がられてるかも、
「ごめ…」
謝ろうとすると…女の子は笑顔になり…
「あ…はいっ!!」
そう言った。
良かった…恨まれたりしたら怖いからな〜。