【完】好きだから【完】
「もー!瑠璃は真面目すぎっ!」
そう言って私の手を掴んで立ち上がった恭くん。
「きゃっ!」
急なことでよろける。
「どうした…?」
先生とクラスのみんなは不思議そうな顔で私達を見てくる。
恥ずかしい…
「瑠璃がつらそうなんで保健室に連れていきます!」
「あっ、ちょっ!恭平っ!」
先生は驚いて恭くんを呼んだけど恭くんは無視。
私を引っ張って教室を出て、走る。
恭くんの足は速くて止まらない。
私は必死についてくけど、足がもつれそうになる。