【完】好きだから【完】


「もー!瑠璃は真面目すぎっ!」


そう言って私の手を掴んで立ち上がった恭くん。


「きゃっ!」


急なことでよろける。


「どうした…?」


先生とクラスのみんなは不思議そうな顔で私達を見てくる。


恥ずかしい…


「瑠璃がつらそうなんで保健室に連れていきます!」

「あっ、ちょっ!恭平っ!」


先生は驚いて恭くんを呼んだけど恭くんは無視。


私を引っ張って教室を出て、走る。


恭くんの足は速くて止まらない。


私は必死についてくけど、足がもつれそうになる。




< 133 / 255 >

この作品をシェア

pagetop