【完】好きだから【完】
「木崎先輩、私…先輩に話あって…」
「ん?」
「あの…えっと…」
何て言ったらいいの?
告白なんかしたことないから…わかんないよ。
「……………」
「瑠璃ちゃん…場所かえようか?」
「え?」
「超見られてるよ。」
!!
周りにはテスト終わりの三年生がたくさんいた…
みんな…帰ったと思ってたのに…
恥ずかしい…
「部室行こ?」
「はい!」
「じゃぁ、俺帰るから!」
「あ、市場先輩…すいません。」
「いいよ。バイバイ。」
「さようなら!」
が ん ば れ
と口パクで言って市場先輩は帰って行った…
やっぱりバレてるよね…
恥ずかしいなぁ。
恭君は…………いない。
…っ、なぜか痛む胸を…無視して…私は木崎先輩と部室へと向かった。