【完】好きだから【完】



「…………」


部室についたけど…何から話せばいいのかわからない…。


どうやって伝えたらいいんだろ?


どうしたら伝わるんだろ…


「瑠璃ちゃんが入ってきて2年たつんだね…」


木崎先輩が呟くように話し出した。


「あ、はい…」


「長いようで早いな…2年って…」


2年…私は毎日、先輩を見てた。


でも、半年前に先輩はいなくなって…


だけど同じ校舎にいるから…だから安心してたけど、先輩はもういなくなる。


会いたいと思わないと会えない。


偶然なんてあり得ないんだ。



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