【完】好きだから【完】




「先輩はどうやって付き合うことになったんですか?」


「え?」


「知ってますよ…先輩の彼氏さんが一つ上で選手だったって!」


「ど、どうして知ってるの?!」


「一年生の部員が…瑠璃先輩のこと可愛い〜って言ってたんです。あ、ちなみに瑠璃先輩目的の部員、今年は多いですよっ!」


そう言い切る弥生ちゃん。


…嘘?


恥ずかしい…なぁ。


「そしたら…陸先輩が、瑠璃には一つ上の彼氏がおるからお前らは無理やで〜。しかも選手ですげー怖い人。ってサラッと言っちゃったんです。」


「陸くん…」


人のこと言いふらして!


「で、どうやって付き合えたんです?」


「えっ?!……うん…と、………付き合うことになったのは…私の片思いで…ずっと。…で、告白しようとしたら…告白されて…って恥ずかしい。」


「瑠璃先輩可愛いっ!いいな…両思いだったんですよね?」


「うん…そうなのかな?」


結局は木崎先輩が告白してくれたからな…


「…………」


嬉しかったなぁ…




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