【完】好きだから【完】




「どうしたの?」


「最近、どう?」


「最近ってなにが…?変な恭君…。」


最近どう、なんて聞かれても…毎日会ってるのに…。


「木崎先輩と。うまくいってんの?」


「え?……うん。デートとかしてないけど…毎日、電話とかメールしてて!幸せだよっ!」


って、恭君に話しても…


「……そっか。ならいいんだ…」


「……何かあった?」


「……いや…たまには瑠璃のノロケとか珍しいもん聞きたいなぁ〜って。」


三年生になってクラスが離れたからあんまり話してない…でも、部活中に話を聞くなんて…


「変な恭くん。私のノロケなんて楽しくないよ?」


「そ?瑠璃の照れた顔とか見るの俺、好きだし。」


「なっ、何言ってんの!?っ、部活中だよ?」


「いいの。キャプテンだから!」


「陸くんに言ってやろー!陸くーん!」


「ちょ、瑠璃っ!」


本当、変な恭くん。


今まで木崎先輩との話なんて一切聞いてこなかったのに…


変なの…



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