【完】好きだから【完】
「そんなに驚かなくても…」
「だって…先輩忙しそうだったから…4月中は会えないと思ってたんで…」
「そんな、遠慮しなくていいよ…彼女なんだから。会いたい時には会いたいって言って…」
「はい…ありがとうございます。」
“彼女”か。
その言葉だけで頬がにやけてくる…
「じゃぁ、行きたいところ考えといて…」
「はい!」
「夜、電話するから。部活戻りなよ…恭平がそろそろ怒るかもしれないし。」
「…はい…じゃぁ、さようなら。」
「バイバイ。」
幸せだな…
こんな短い電話でも。
幸せって思える。
彼女なんだから…
って嬉しいなぁ。
早く会いたい…