【完】好きだから【完】




「そんなに驚かなくても…」


「だって…先輩忙しそうだったから…4月中は会えないと思ってたんで…」


「そんな、遠慮しなくていいよ…彼女なんだから。会いたい時には会いたいって言って…」


「はい…ありがとうございます。」


“彼女”か。
その言葉だけで頬がにやけてくる…


「じゃぁ、行きたいところ考えといて…」


「はい!」


「夜、電話するから。部活戻りなよ…恭平がそろそろ怒るかもしれないし。」


「…はい…じゃぁ、さようなら。」


「バイバイ。」


幸せだな…


こんな短い電話でも。
幸せって思える。


彼女なんだから…
って嬉しいなぁ。


早く会いたい…



< 151 / 255 >

この作品をシェア

pagetop