【完】好きだから【完】




「早く明後日に…」


明後日になったら木崎先輩に会える。


早く…ならない…かな。


「瑠璃先輩!!」


「あ、弥生ちゃん。」


「洗濯終わりました!何したらいいですか?」


「恭君に紅茶、渡して。ね?」


「はいっ!!瑠璃先輩大好きです!」


そう、言って弥生ちゃんは紅茶を持ってコートに行った。


私はわかってなかったんだ…。


この時から…歯車がズレてたことを。


「…恭平、瑠璃に言ったんか?」


「…いや…うまくいってそうだから…俺からは何も言えねえよ…」


「そっか…瑠璃が泣かへんような理由やったらええねんけどな…」


「あぁ…そうなったら俺っ。」


「恭平…」


「…………」


皆の気持ちを…全く…わかってなかったんだ…私は…




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