【完】好きだから【完】



「恭平呼ぶから…待ってて…」


「ダメッ!!」


私は声を荒げて…言った。


「なんで?恭平にされたん?」


「ちがっ…心配…かけたくっ、ない…」


「瑠璃…わかったから…ちょっと待っててな。門に恭平待たせてるねん…先帰ってもらうから。」


「ありがと…」


本当は恭くんを呼んできて欲しかった。


本当は恭くんに相談したかった…


でも、そんなこと出来ない。


そこまで恭君に甘えたらいけない。


…したらいけないんだ


そうしたら…私は先輩を裏切った気持ちになる。


それに…弥生ちゃんも…




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