【完】好きだから【完】
「じゃぁね!」
21:00…もぅ遅い。
送ろうか?と優しく言ってくれた陸君…でも、さすがにそこまで甘えれないから断った。
「…………」
一人になると虚しくなり…泣きそうになる。
「はぁ…ダメだな。」
陸君の前では強がったけど…やっぱり一人になるとダメだ……
「先輩のバカ…」
本人には言えない……
から、全部独り言…
「どうして早苗さんといたの?キスしたの…陸君だって…何回も……見たって……絶対浮気だよ………ひどいよね……はぁ。」
こんなこと言ったって解決しないんだ……だから……
「……ただいま。」
「遅かったじゃない。どうしたの?!」
「ちょっと…話してただけだよ。」
家につき………目に入ったのは男物のスニーカー。
お父さん……こんなお洒落なの持ってたっけ…