【完】好きだから【完】
「お姉ちゃん!」
「瑠花…それ、すごく似合ってるよ。」
試着室からでた瑠花が…いつのまにか…目の前にいた。
可愛いワンピースを見に纏った瑠花が…輝いて見える。
「お姉ちゃん?!どうしたの?お腹…痛い?」
「違う…なにもないよ。大丈夫っ!!」
「なに言ってんの?真っ青だし…涙目だよ……」
「大丈夫…」
「……………帰ろ。」
「瑠花…ごめん。」
瑠花は険しい顔をして…優しく笑いながらも私にそう言った。
私…どんだけ……瑠花に迷惑かけてんだろ。
瑠花がわがままなんて嘘…
瑠花、ドタキャンなんて嘘でしょ?
ただ落ち込んでる私を…元気づけようと……してくれただけなのに。
ごめんね?
こんなお姉ちゃんで…
ありがとう。