【完】好きだから【完】




「ちわー」


体育館に入ると…男子バレー部には10人ぐらいしか人がいなかった。


「健吾先輩いねーじゃん。」


「…本間やなぁ。健吾君が来いって言ってたのに…」


体育館を見回しても…健吾先輩の姿はなかった。


帰っていいかな。


「健吾先輩の知り合い?」


俺らが健吾先輩を探すのにキョロキョロしてると…イケメンな先輩が話しかけてきた…。


「はい。中学の後輩です。」


「わかった!陸に恭平だろ?!」


「はい!」


陸は愛想よく会話してる…けど部活に入る気のない俺からしたらどうでもいい。


「で…こっちが噂の恭平ね…」


「噂って…何すか?」


「健吾先輩から噂聞いてるよ…イメージ通りだなっ!お前っ!」


っていいながら俺の頭をがしがしと触る…一応セットしてんだからやめてほしい。


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