【完】好きだから【完】
それから、一年はずっと健吾先輩に鍛えられ…健吾先輩が引退してからは木崎先輩に鍛えられた。
始めは瑠璃がいるからって不純な動機だった。
でも、やっぱり陸や木崎先輩に負けるのは悔しくて必死に練習した。
真剣にやるのなんてカッコ悪いと思ったけど…必死でやる方がカッコいいって解った。
二年になって俺はキャプテンで一応エース。本当にノリで入った…だけど、今じゃバレーが大事なものになった。
「キャプテーン!!」
「あー。陸ー石川ーワンマンすんぞっ!!」
「えーっ!」
「早くコート入れ!」
「二人とも頑張ってー。恭君も程々にね!」
「おーっ!!」
大事なのはバレーだけじゃなくて…“瑠璃”って存在も大事になったんだ…。