【完】好きだから【完】
「はは、本当、瑠璃ちゃんはおどかしがいがあるね。」
「そんなことしても、何の得もありませんよ〜。」
「今日は電車で来たの?」
「買い出しですっ。」
「そぅなんだ。ご苦労様」
そう言いながら頭を撫でられた。
ただでさえ会えただけでラッキーなのに…頭を撫でられるなんて…幸せすぎる!
顔にでないようにごまかしながら…先輩に素朴な疑問を投げかける。
「いっ、いえ。先輩こそ家こっちじゃなかったですよね?」
「予備校だよ。」
「そうなんですか。大変ですね…」
「まぁ、行きたい大学あるからね。じゃぁ俺、ここだから。ばいばい」
「あ、さよなら…」
先輩と一緒にいたのは…ほんの数分…
まだ一緒にいたい…
話したい…
なんて思うのは…
私のわがままなのかな…?