【完】好きだから【完】
苦痛の中の幸せ
「う゛ぅっ」
今日は朝から雪が降った。
学校は暖房がついてても寒い。毛布を足にかけて体を丸くする。
こんな日は体育館も寒いから部活嫌だな。
「瑠璃…大丈夫?」
「恭君、大丈夫だよ〜寒いのが苦手なだけだから。」
恭君とは同じクラスで席も隣。だから最近はとっても仲良し。
「そぅなんだ。ほら、やるよっ。」
「ありがとう…」
そぅ言って恭君はカイロをくれる。いっつも恭君に貰ってばっかだな。
自分でも持ってこないと。
「温かい…」
「今日は洗濯もねぇし…教官室にずっといろよ。」
「うん。ありがと…」
恭君はすっごく優しい。
だからもてるんだろうな。