【完】好きだから【完】



「瑠璃ちゃんっ!!」


「?」


先輩に呼び止められる。
振り向くと先輩は真後ろにいた…


どうして?


「また部活見に行くから。パス練しよーね?」


あっ、


「はいっ!」


「約束!」


と言って先輩は私の小指と先輩の小指を絡ませた…


「ほら、早く戻らないとっ!」


「あっ!はいっ!!本当にありがとうございましたっ!」


先輩がまた私とパス練してくれるって!


それに約束って…


嬉しい…


大嫌いな数学の授業…校庭を走らされる…なんて恥ずかしかったけど…先生のおかげで得しちゃった…。


少し先生に感謝してしまった。



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