【完】好きだから【完】



「はぁ………はぁ………」


あれ?みんな…まだ?
待ち合わせ場所の時計台の下には…団体がなかった。


もしかして先に行っちゃったの?


「…っ…はぁ」


急いで走ったから、なかなか息が整はない。携帯で…電話しないと…


「そんなに走んなくても、大丈夫だよ。」


「っ…恭君!ごめん…遅刻っ…て、え?!」


息を整えてると…上から聞こえた恭君の声。



そこには恭君しかいなくて…


間に合ったのかと錯覚してしまうけど…時間は10時15分。


「恭君…皆は?」


「俺知らねぇんだけど…どうしたんだろ?瑠璃聞いてる?」


「聞いてないよ…でも皆が遅刻って何かあったのかな!?」


皆どうしたんだろ?
もしかして事故にあったとか!?


なんて悪い予感がよぎった時…携帯がなった。


〜♪


「…メール…陸君からだ。」


「陸?」


「うん………えっと……“ごめん。洋介が彼女にふられて、俺ら捕まったから今日は無理になった。だから今日は恭平と楽しんできて。”って…」


え………?



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