【完】好きだから【完】
「る…りちゃんに恭平…。二人でデート?」
木崎先輩と綺麗な女の人はこっちに向かってくる。
「……こんばんは…」
声が出ない…
胸が痛い。
苦しいよ。
助けて…
「こんにちは。先輩こそデートすか?」
恭君は私を後ろにして…そうたずねた。
やだ…デート?
「俺は…」
「裕太だれ?」
先輩じゃない…
女の人の声…
だれ?
「部活の後輩。」
「こんにちは。私は裕太の彼女です。」
「おまっ!」
裕太…?
彼女…?
顔が見れない…私はただ俯いて会話を聞いてるだけだった。