【完】好きだから【完】
顔をあげ…
木崎先輩をみる…
「きっ…木崎先輩…こんな綺麗な彼女さんがいたなんて私、知らなかったです!」
私は精一杯の言葉を投げ掛ける。
そして、彼女さんをみる…
そこにいたのは…
「あっ、さっきの子だ。」
「あっ…」
昼間にぶつかった綺麗な女の人。
「そっか、あんなに走って…彼氏待たせてたんだね。可愛いっ!」
「いや、ちがっ…」
どうしよう、誤解されてる…やだよ…
「早苗…。」
早苗…?
早苗って友里さんが言ってた…早苗さん…?
この人が…?