【完】好きだから【完】
「これから夕食食べに行くんだけど一緒に行かない?学校での裕太の話とか聞きたいし!」
早苗さんの提案…
嫌だと言いたい。
でも…好意で言ってる早苗さんに…そんなこと言えない…
「早苗っ、困らせんなよ。」
「でも、いいじゃん。美味しいイタリアン!食べたいよね?」
「あっ…」
どうしよう…
私がアタフタしてると、恭君が私の肩を掴んだ…
「すみません。俺たち今から行く所あるんで、夕食は二人で食べに行って下さい。では…」
ぺこっと頭を下げると恭君は私の手をとって走り出した。
私は二人をぼーと見ながらだんだんと遠のくのを感じた。