【完】好きだから【完】
気がついたら私は公園にいた。
「…っはぁ…はぁ…きょっ…くん……はや」
「あっ!ごめっ…」
恭君はその場に止まり、私をみる。
私は首を横に降る。
「ありがとう…恭君…ありがとう…」
私はまた泣いてしまう。
「あぁー偉いよ瑠璃は。よく我慢したな。」
「っ…」
ぎゅっ
恭君が私を抱き締める。
恭君は気づいてた?
私が木崎先輩を好きだって事を。
「…泣いていいよ。俺があんな所連れて行ったから…ごめんな?だから…もぅ泣くなよ、な?」
「ちがっ…私が…」
“そんな事ないよ…私、すっごく楽しかったもん。”そう必死にいえば…悲しそうな目の恭君。
「瑠璃…無理しなくていいから…」
無理なんてしてない…
なのに……涙は止まらない。