【完】好きだから【完】
「休んじゃだめ?」
「まだ体辛いの?」
「…あんまり。」
「なら、行きなさい。学校休んだら授業遅れて大変でしょ?なにか嫌なことでもあるの?」
「嫌なことは…ないけど…」
失恋して先輩に会いたくないの…とか、友達の男の子に告白されて気まずいなんて言えない…
「じゃぁ、明日の準備してもぅ寝なさいっ!また熱でたら困るから。」
「はーい。」
また熱出ないかな?
私は渋々、ベッドに潜り込み大きなため息をついた。
…………2週間。
恭君に会ってない。
どんな顔して会えばいいんだろ?
いつもどうしてたんだろ?
それすらも思い出せない…
それに…木崎先輩にも会うかもしれない。
「はぁ…不毛だなぁ…」