【完】好きだから【完】
手を伸ばして…掴むのは、恭君がクリスマスにくれたくまのぬいぐるみ…
「どうしたらいいの?」
って!
高校生にもなってぬいぐるみに話し掛けるなんて…
やっぱり子どもだな。私って…
でも…
「わかんない…」
恭君に“好き”って言われて嫌じゃなかった。
どうして…?
友達だから…?
私は木崎先輩が“好き”。
でも…昨日、彼女さんといるのを見て…わからなくなった。
好きでいるのがこんなに辛いなんて思わなかった。
「………」
気持ちがぐちゃぐちゃでわからない。
私…諦めるしかないのかな?
私は恭君にもらったぬいぐるみを抱き締めて眠りにおちた。