潮風とともに


「なんか、半年前に出会ったらしいよ。
お互いに酔ってた勢いでとか言ったけど、一夜の過ちとかではなくてこの半年間ずっと続いてたんじゃないかな。

私とは半年セックスしてなかったから。」

私は今日見た状況と剛から聞いた話をした。

「なんなん……
ありえへんやん。。。剛ありえへんやん!!!」

私が怒っていないからか、美穂が怒りで震えている。


「美穂、心配してくれてありがと。
美穂には申し訳ないけど、私から別れてきたよ。あんな場面見て、これからも剛とセックスとかできないし。気持ち悪いとさえ思ってしまう。」

私は消えそうな声で呟いた。


「瑠碧……。」

ギュッと美穂に抱き締められた。


「浮気なんてありえへん。あいつ、一発殴らんとあかんわ。ちょっと電話していい。
瑠碧は飲んでて、

あいつが何を言おうと、もう戻らなくていい。
婚約までしてたくせに裏切るとか、あほすぎる!!」

そう言って、美穂が剛に電話をかけた。
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